2020.01.17 | 許可
1級施工管理技術者試験に合格したら?
いつもありがとうございます。行政書士法人Concierge(コンシェルジュ)の門脇です。
昨日、施工管理技術検定試験の合格発表日でしたね。今回は女性の合格者が過去最高を記録したとか。
女性の活躍は公共工事入札でも優遇ポイントにもなりますので、今後ますます増えると思います。
弊社にも「合格したので専任技術者追加したい・変更したい」「合格したけど、この後どうしたらいい?」などお問い合わせがきていますので、今回は技術者の違いについてお話します。
●主任技術者と監理技術者の違いってなに?
・各現場に必ず配置されるのが、主任技術者です。
・特定建設業許可の該当工事に配置されるのが、監理技術者です。
(特定建設業許可の該当工事とは、元請工事で下請契約の総額が4000万以上の工事、建築一式工事は6000万以上の工事です)
※自社が下請けであれば、下請契約総額が4000万以上でも特定建設業許可の工事には該当しません。=主任技術者でOK。監理技術者の配置不要。
・監理技術者は主任技術者の役割にプラスして、下請負人を適切に指導・監督という工事全体の総合的な役割を求められるため、主任技術者より厳しい資格や経験が求められています。
●専任技術者になれるの?
専任技術者の要件に該当することが多いのでなれます。
ただし、専任技術者は見積書を作ったり注文者への説明など営業所内で仕事をする人。
主任技術者・監理技術者は現場で工事管理・監督をする人。基本的に専任技術者と役割が違うため、専任技術者は遠方の現場には行けません。そのため、遠方の現場が多い業者の方は、主任技術者・監理技術者とは別の方を専任技術者に変更されることをおすすめします。
弊社にも今回の試験合格で「専任技術者を変更したい」とご相談を受けています。
●施工管理技術試験に合格するとどうなるの?
専任技術者になれる(一般許可・特定許可)
・遠い現場がありそうなら、新たに専任技術者を変更できる。
・近い現場なら専任技術者になることも可能なので、新規許可または業種追加ができる。
経審点数アップにつながる
・技術者評点アップ
公共工事入札の格付け・総合評価のアップにつながる
・例えば女性技術者が合格の場合、総合評価の「社会貢献度」加点対象にもつながります。
●合格後にすること
監理技術者講習の受講・監理技術者証の交付申請(1級合格の場合)
建設業許可の変更届(技術者資格変更)
各入札機関への変更届(技術者資格変更)
国交省より今年以降、建設業許可や経審について大幅な改正が発表されていますので、都度ご案内していきますので、よろしくお願いします。